無性に巨石を見に行きたくなるときがあります。
そんなあるあるな事態に陥ったときにおすすめしたいのが、長野県東御市にある「祢津お姫様巨石」。
お姫さまなのに巨石?
ちょっと変わった伝説を持つ巨石を訪ねてみました。
祢津お姫様巨石へのアクセス
最寄りは東武湯の丸I.C。
Googleマップで「祢津お姫様巨石」と検索するとヒットするはず。
祢津お姫様巨石まで徒歩7分ほど登山
マップの案内通りに進むと「御姫尊(おひめそん)0.2km」の看板を見つけました。
ここからは徒歩で進みます。新しめの看板があるので、迷わず進めそう。
途中に平らな空間があり(お寺でもあったのでしょうか?)、五輪の塔が集められていました。
見上げると、上方に建物が見えます。あと5分くらい。
手水だったのか、明治2○年と書かれた水盥(みずだらい)が置かれていました。
枯葉に埋もれた参道を歩きます。
昔の方のブログ(2018年)を見ると修復される前のお堂はかけ造りだったようですが、現在は石垣の上に建てられています。
お、見えてきた!
と、その前に木の根元に置かれた如意輪観音坐像(かな?)に見入ってしまいました。とてもていねいにつくられています。
腕が6本あり、如意宝珠や法輪なども細かく彫られています。よく見ると台座の蓮華の花までしっかり!
巨石を見に行かれた方は、ぜひ傍の石仏にも注目してあげてください。
高さ約6mの「祢津お姫様巨石」
お堂の反対側に回り込み、「祢津お姫様巨石」の全体像を拝みます。
おおよそ、高さ6m、横幅16m、奥行き15m。後方にそびゆる烏帽子岳の溶岩が固まった輝石安山岩(きせきあんざんがん)という岩石だそう。
写真ではみづらいのですが、岩壁裏には釈迦如来(しゃかにょらい)と多宝如来(たほうにょらい)の2尊が線彫りされています。また両尊の間には「南無妙法蓮華経」「了照院殿月秀日普」と書かれているみたい。
了照院(りょうしょういん)は、祢津領主松平忠節(まつだいらただとき)公の奥方の法名です。
お堂の反対側から見てみました。鍵がかかっていて中には入れませんでしたが、お堂の中からならばよく拝むことができそう。
「祢津お姫様巨石」の伝説
「祢津お姫様巨石」にはこんな伝説があります。
初代祢津領主松平忠節公の奥方である了照院は婦人病に悩まされていたが、霊夢の導きで巨石に祈願を込めたところ、病が治ったとのこと。
了照院は1685(貞享2)年に亡くなりましたが、遺骨を巨石の傍に葬り「お姫様(お姫尊)」と称したところ、たくさんの女性が参拝したのだそう。
東御市HPより画像引用
ちなみに近くの定津院では参拝者へお札を頒布していたようです。描かれた仏さまの様子などが分かりやすかったので画像を引用しておきます。
「祢津お姫様巨石」まとめ
東御市にある「祢津お姫様巨石」をご紹介しました。
巨石にはストーリーが生まれるもの。江戸時代から続く信仰の形が気になった方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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