長野県茅野市にある「尖石縄文考古館(とがりいしじょうもんこうこかん)」は、縄文時代の人々の暮らしや文化を伝える博物館です。
中でも注目は、国宝に指定された土偶「縄文のビーナス」と「仮面の女神」。
縄文時代の神秘的な美しさと当時の人々の暮らしを、間近で感じられるスポットとして人気があります。
今回は、尖石縄文考古館へのアクセスや見学の所要時間、館内の見どころをご紹介します。
茅野市尖石縄文考古館の基本情報とアクセス
尖石縄文考古館は、茅野市街地から車で約10分ほどの距離にあります。公共交通機関を利用する場合は、JR中央本線「茅野駅」からタクシーで約15分が目安です。
館内の見学所要時間は、じっくり展示を楽しむ場合で約1〜2時間。
展示品は国宝の土偶だけでなく、出土した縄文土器や石器、復元模型などもあり、ゆったり時間をかけて見学するのがおすすめです。
茅野市尖石縄文考古館を見学

館内は、縄文時代の生活や信仰をテーマにした展示が充実。

特に来館者が最も注目するのが、国宝に指定された土偶たちです。

国宝「縄文のビーナス」

国宝の「縄文のビーナス」。縄文時代中期(約4,000〜5,000年前)の遺跡から発見されました。世界でも有数の縄文土偶で、丸みを帯びた女性像が特徴です。豊かな胸や腰、優雅なポーズは、当時の人々が健康や豊穣を願った証とも言われています。
展示室では、細部まで精巧に作られた姿を間近で観賞することができ、その造形美に驚かされます。

国宝「仮面の女神」

同じく国宝の「仮面の女神」。縄文時代中期前半(約4,000年前)につくられました。
顔を覆うような独特のマスクを持つ土偶で、祭祀や信仰の対象だったと考えられています。神秘的な表情と装飾は、縄文人の精神世界や文化を垣間見る手がかりになります。
展示では、発掘当時の状況や復元模型も紹介されており、より深く理解できる構成になっています。
中部土偶札所めぐり3種類いただけます

尖石縄文考古館では、来館記念として「中部土偶札所めぐり」のスタンプカードを手に入れることができます。

この札所めぐりは全部で3種類あり、各館や施設を訪れると土偶モチーフのスタンプがもらえる仕組みです。

茅野市尖石縄文考古館 まとめ

茅野市尖石縄文考古館は、縄文時代の文化と美を体感できる貴重なスポットです。
所要時間は約1〜2時間ですが、国宝「縄文のビーナス」と「仮面の女神」をじっくり観賞すれば、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
茅野市を訪れた際は、尖石縄文考古館で縄文の神秘に触れ、当時の人々の暮らしや信仰を感じる旅を楽しんでみてください。
▼縄文時代のノミチ記事はこちら
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