【最新版】長野県 市町村の人口ランキング!TOP10はどこ?

長野県 市町村 人口 ランキング

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皆さんは自分が住んでいる市町村の人口を知っていますか?

少子高齢化や若年層の流出などにより、長野県内の多くの市町村では近年急速な人口減少が起こっています。そのため意外と皆さんが思っているよりも住んでいる地域の人口は減っているかも。一方で交通インフラの整備や移住施策等により、近年人口が増えている市町村もあります。

そこで今回は長野県 市町村の人口ランキングを作成しました。参照したのは2020年の国勢調査結果ということで最新のデータです。

今回みていくのは以下の4つのランキング。皆さんはどのくらいわかりますか?ぜひクイズのように楽しみながら読んでみてください。

  1. 長野県の人口が多い市町村トップ10は?
  2. 市・町・村でそれぞれで最も人口が多い&少ないのはどこ?
  3. 過去5年の間に人口が増えた8つの市町村はどこ?
  4. 過去5年で最も人口減少の幅が大きかった市町村はどこ?

長野県 市町村の人口ランキング1位は長野市、2位は松本市、3位は上田市、4位5位は…

2020年の国勢調査の結果、長野県 市町村の人口ランキング1位は長野市、2位は松本市、3位は上田市となりました。県内で30万人を超えているのが長野市のみ、20万人を超えているのが松本市のみ、15万人を超えているのが上田市のみなので、上位3位は断トツの結果となっています。

2020年人口ランキング上位10位人口(2020)2015年人口ランキング上位10位
1位 長野市372,760人1位 長野市
2位 松本市241,145人2位 松本市
3位 上田市154,055人3位 上田市
4位 佐久市98,199人4位 飯田市
5位 飯田市98,164人5位 佐久市
6位 安曇野市94,222人6位 安曇野市
7位 塩尻市67,241人7位 伊那市
8位 伊那市66,125人8位 塩尻市
9位 千曲市58,852人9位 千曲市
10位 茅野市56,400人10位 茅野市

しかし2015年の順位と比較すると2020年までの過去5年で上位10位に変動がありました。まず2020年に4位の佐久市と5位の飯田市は、2015年時点では飯田市が4位で佐久市が5位だったので順位が入れ替わりました。

また飯田市は2015年時点では101,581人人口がいましたが2020年には98,164人となったため、県内で人口が10万人を超えている市町村は長野市・松本市・上田市の3つだけとなりました。

2020年に7位の塩尻市と8位の伊那市も、2015年時点では7位が伊那市で8位が塩尻市だったので順位が入れ替わりました。たった5年で順位が入れ替わるとは驚きですね。

市・町・村で最も人口が多いところと少ないところを比較!

市・町・村というカテゴリーは古くから用いられています。そのため、誕生した当時は人口が多かったのに現在では人口が少なくなっている市があったり、逆に合併などを経て村だけど町よりも人口が多いところもあります。

そこで市・町・村それぞれ最も人口が多いところと少ないところを比べてみました。

市町村名人口
【市で最大】長野市372,760人
【市で最小】飯山市19,539人
【町で最大】箕輪町24,989人
【町で最小】南木曽町3,915人
【村で最大】南箕輪村15,797人
【村で最小】平谷村387人

市で最も人口が多いのは県庁所在地の長野市ですが、最も人口が少ない市は飯山市で人口19,539人でした。

市で最も人口が少ない飯山市よりも5,000人多いのが、町で最も人口が多い箕輪町です。箕輪町の人口は24,989人です。対して町で最も人口が少ないのは南木曽町で3,915人でした。

町で最も人口が少ない南木曽町の4倍近く人口がいて、市で最も人口が少ない飯山市と約400人しか差がないのが、村で最も人口が多い南箕輪村です。南箕輪村の人口は15,797人もいます。そして村で最も人口が少なく、県内で最も人口が少ない市町村なのが平谷村です。平谷村は人口が387人しかおらず、なんと長野市の約1/100の人口です。

長野県の市町村のうち過去5年間で人口が増えたのは8市町村

人口が多い市町村トップ5をみてきましたが、実はこの5つの市は過去5年の間に人口が減っています。人口が多い市町村であっても人口減少の時代に人口を維持することが難しいとわかります。

しかし長野県内には過去5年の間に人口が増えた市町村もあります。2015年と2020年の結果を比較したところ、人口増加率が0以上だった市町村は9つありました。さらに人口が増えた市町村は8つありました。以下が人口増加率をもとにしたランキングです。

市町村名人口(2015)人口(2020)人口増加数(2015-2020)人口増加率(2015-2020)
南箕輪村15,063人15,797人+734人4.9
御代田町15,184人15,555人+371人2.4
原村7,566人7,680人+114人1.5
軽井沢町18,994人19,188人+194人1.0
茅野市55,912人56,400人+488人0.9
塩尻市67,135人67,291人+106人0.2
山形村8,395人8,400人+5人0.1
東御市30,107人30,122人+15人0.0
大鹿村1,023人1,023人0人0.0

最も人口増加率が高かったのは南箕輪村です。数十年以上前から子育て支援の充実に取り組んできた南箕輪村は「地方で子育てするなら南箕輪村」と言われるほどになっています。Uターン者が戻ってきたり、Iターン者が新たに来たりすることで年々人口が増えています。

軽井沢町と、隣接する御代田町も人口が増えています。これは東京都のアクセスが良く東京24区と呼ばれることもある軽井沢ブランドによる影響が大きいですが、一方で御代田町が独自の移住支援や子育て支援を充実させた結果でもあります。

その他にも高原リゾートとして知られる東京都のアクセスも良い原村や、茅野市、塩尻市、山形村、東御市は人口が増えており、大鹿村は増減0でした。

長野県内で人口が減っていない市町村の傾向としては、以下のような類型が可能と考えられます。この他にも子育て支援策の充実、産業の充実などの要因が考えられますが、こうした市町村の事例から他市町村が学べることは多そうですね。

  1. 独自ブランディング成功型:南箕輪村・原村・軽井沢町・大鹿村
  2. 地方都市郊外型:南箕輪村・塩尻市・山形村・東御市
  3. 東京都のアクセス良好型:御代田町・原村・軽井沢町・塩尻市・茅野市・東御市

長野県の市町村のうち過去5年間で最も人口減少率が高かったのは平谷村

8つの市町村で人口が増えている一方、それ以外の69市町村では過去5年の間に人口が減少しました。以下の表は過去5年間の人口減少率が最も高かった≒急速に人口が減っている市町村トップ5です。

市町村名人口(2015)人口(2020)人口減少数(2015-2020)人口減少率(2015-2020)
平谷村484人387人-97-20.0
小川村2,665人2,215人-450-16.9
栄村1,953人1,660人-293-15.0
王滝村839人715人-124-14.8
天龍村1,365人1,178人-187-13.7

過去5年間で最も人口減少率が高かったのは平谷村で、5年間で村の人口が4/5の387人になりました。2位は小川村で過去5年間で450人少なくなりました。

傾向としては元々人口が少ない小規模な村で人口減少が急速に進んでいることがわかります。また人口増加率が高かった市町村と比較すると、地方都市へのアクセスや大都市圏へのアクセスが遠いなど地理的な立地が厳しく、独自のブランディングにも苦戦している市町村で人口減少が急速に進んでいる傾向が読み取れます。

ちなみに2015年から2020年の過去5年間で、長野県の人口は2,098,804人から2,048,011人へと約50,800人減っています。各市町村の減少数をみていると気が付きませんが、実は過去5年間で須坂市(人口:49,559人)、つまり市が一つ無くなったくらいの人口が減っています。

町で表してみると、木曽町(10,584人)+飯綱町(10,296人)+佐久穂町(10,218人)・池田町(9,382人)+飯島町(9,004人)の五つの町が無くなったくらい人口が減っているとも表現できます。こうしてみると、いかに人口減少が急速に進んでいるかがわかりますね。

最後に-この記事の基となった77市町村の人口データを公開します-

長野県 市町村 人口 ランキング

最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。本記事は政府統計の総合窓口e-Statでダウンロードできる2015年と2020年の国勢調査結果を整理して書いたものです。

本記事では、最後にこうしたデータを幅広く活用してもらえるように長野県内77市町村の①2015年の人口 ②2020年の人口 ③2015年から2020年の人口増減数 ④2015年から2020年の人口増減率の4つをまとめたものを公開します。

クイズにしても楽しいですし事業や活動の参考にもなりますので、ぜひ活用してみてください。

市町村名人口(2015)人口(2020)人口増減数(2015-2020)人口増減率(2015-2020)
長野県2,098,8042,048,011-50,793-2.4
長野市377,598372,760-4,838-1.3
松本市243,293241,145-2,148-0.9
上田市156,827154,055-2,772-1.8
岡谷市50,12847,790-2,338-4.7
飯田市101,58198,164-3,417-3.4
諏訪市50,14048,729-1,411-2.8
須坂市50,72549,559-1,166-2.3
小諸市42,51240,991-1,521-3.6
伊那市68,27166,125-2,146-3.1
駒ヶ根市32,75932,202-557-1.7
中野市43,90942,338-1,571-3.6
大町市28,04126,029-2,012-7.2
飯山市21,43819,539-1,899-8.9
茅野市55,91256,4004880.9
塩尻市67,13567,2411060.2
佐久市99,36898,199-1,169-1.2
千曲市60,29858,852-1,446-2.4
東御市30,10730,122150.0
安曇野市95,28294,222-1,060-1.1
小海町4,7134,353-360-7.6
川上村4,6074,344-263-5.7
南牧村3,4083,242-166-4.9
南相木村1,005962-43-4.3
北相木村774752-22-2.8
佐久穂町11,18610,218-968-8.7
軽井沢町18,99419,1881941.0
御代田町15,18415,5553712.4
立科町7,2656,612-653-9.0
青木村4,3434,121-222-5.1
長和町6,1665,600-566-9.2
下諏訪町20,23619,155-1,081-5.3
富士見町14,49314,084-409-2.8
原村7,5667,6801141.5
辰野町19,77018,555-1,215-6.1
箕輪町25,24124,989-252-1.0
飯島町9,5309,004-526-5.5
南箕輪村15,06315,7977344.9
中川村4,8504,651-199-4.1
宮田村8,8218,569-252-2.9
松川町13,16712,530-637-4.8
高森町13,08012,811-269-2.1
阿南町4,9624,299-663-13.4
阿智村6,5386,068-470-7.2
平谷村484387-97-20.0
根羽村970852-118-12.2
下條村3,8513,545-306-7.9
売木村575548-27-4.7
天龍村1,3651,178-187-13.7
泰阜村1,7021,542-160-9.4
喬木村6,3105,973-337-5.3
豊丘村6,5926,426-166-2.5
大鹿村1,0231,02300.0
上松町4,6704,131-539-11.5
南木曽町4,3133,915-398-9.2
木祖村2,9262,692-234-8.0
王滝村839715-124-14.8
大桑村3,8253,439-386-10.1
木曽町11,82610,584-1,242-10.5
麻績村2,7882,593-195-7.0
生坂村1,8431,639-204-11.1
山形村8,3958,40050.1
朝日村4,4624,279-183-4.1
筑北村4,7304,149-581-12.3
池田町9,9269,382-544-5.5
松川村9,9489,599-349-3.5
白馬村8,9298,575-354-4.0
小谷村2,9042,647-257-8.8
坂城町14,87114,004-867-5.8
小布施町10,70210,660-42-0.4
高山村7,0336,617-416-5.9
山ノ内町12,42911,352-1,077-8.7
木島平村4,6584,375-283-6.1
野沢温泉村3,4793,279-200-5.7
信濃町8,4697,739-730-8.6
小川村2,6652,215-450-16.9
飯綱町11,06310,296-767-6.9
栄村1,9531,660-293-15.0

Skima信州では他にも長野県にまつわるランキング記事を公開しています。興味関心ある方は、ぜひあわせて読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

ito masato

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.