白馬八方温泉 おびなたの湯|野趣あふれる露天風呂で楽しむ強アルカリ性温泉

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こんにちは、温泉マニア大学生の力路郎(@OfAdriatic10)です。

信州を代表する観光地「白馬」。夏は北アルプスの名峰を目指す登山客、冬は世界的にも有名なスキー場でウィンタースポーツを楽しむ人たちで賑わいます。

しかし・・・白馬には個性的な温泉がたくさん!

特別歴史が古いわけでもなく、あまり有名ではない。白馬の温泉の魅力は、何といってもその個性的な泉質にあります。

今回はその一つ、白馬八方温泉おびなたの湯をご紹介します。

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強アルカリ性温泉の魅力を肌で感じる

白馬八方温泉の歴史は比較的浅いです。

源泉は昭和58年に白馬鑓温泉直下の南股にて採掘に成功したそう。温泉は白馬八方温泉と名付けられ、現在では白馬八方尾根スキー場の麓などに引湯され使用されています。

今となっては多くの温泉がある白馬。それでも、この白馬八方温泉が白馬第二に採掘された温泉なのです。白馬の温泉は、最近になって掘られたものが多いというわけですね。

ここ「おびなたの湯」は、白馬八方温泉の中で最も早くからあった施設。白馬大雪渓方面へ行く途中、森の中にぽつりと佇む小さな温泉です。

鍵付きロッカーのある綺麗な脱衣所。木のぬくもりを感じます。

お風呂は男女別の露天風呂が1つずつ。シンプルな施設です。内湯などは無く、大きな露天風呂がドカンとひとつあるのみ。

静かな森の中にあるだけあって、抜群の野趣あふれる環境。北アルプス山麓の大自然の中で温泉に浸かれます。

真ん中に大きな一枚岩があり、この上に男女の仕切りが作られています。源泉は岩の上から投入。ちょろちょろと小さく音を立てながら、岩を伝って流れ落ちています。

泉質は「アルカリ性単純温泉」。よくある泉質名ですが、このアルカリが何といってもここの特徴なのです。

アルカリ度はpH11以上!

これは日本屈指の強アルカリ性温泉です。アルカリ性のお湯は「美肌の湯」として親しまれていますよね。

実際、お湯に浸かってみれば、その凄さは一瞬にして分かります。肌の角質が溶けていくような感覚。あっという間に肌がツルツルになって、驚くこと間違いなしです。

日本一の強アルカリ性温泉も納得。凄いの一言です!

お風呂の脇には簡易的な洗い場もありました。登山帰りなどにはとても便利ですね。もしかすると、シャワーから出てくるお湯も温泉だったかも。こちらも大変ツルツルした覚えがあります。

天然水素が含まれる美肌効果抜群のお湯

おびなたの湯の源泉には、天然水素が溶存していると書かれてありました。

「水素は体内に取り込まれることにより、抗酸化作用によるアンチエイジング効果が期待されています。」

水素が含まれているために、美肌などさまざまな健康効果があるようです。白馬八方温泉の新たな名物となりそうですね。

風呂場の入口には飲泉所もありました。強アルカリ性温泉を飲んで味わうこともできます。ほのかに甘味のある優しい味。

受付では温泉水をはじめとして、他にも温泉ミストや温泉ウェットティッシュなども販売されています。お土産にもいかがでしょう。

美肌効果など、健康に良いとされる白馬八方温泉のお湯。古くから「湯治」という言葉があるように、温泉には身体に良い効果を与えるチカラがあります。

冬には雪見露天も!四季を感じる露天風呂

現在、おびなたの湯は冬季も営業しています。雪深い場所にあるため、数年前までは11月上旬から2月末まで冬期閉鎖されていました。冬だとスキーの後に温泉でさっぱりできるので良いですね。

見ての通り、冬場は雪見露天に様変わりします。夏場にはあった洗い場も、冬は雪で完全に埋もれてしまいます。奥の真っ白な北アルプスを望みながら、雪の壁に囲まれて雪見風呂。この季節しか味わえない贅沢です。

最近は口コミなどで評判が広がりつつある「おびなたの湯」。僕もよく行っていますが、季節に関係なくいつでも賑わっている印象です。駐車場の車の多くが県外ナンバー。もはや「信州No.1の露天風呂」と言っても過言ではありません。

春夏秋冬、四季を感じながら楽しめる露天風呂。いつ行っても良いところです。

白馬八方温泉 おびなたの湯
泉質:アルカリ性単純温泉
泉温:52.4℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し
住所:北安曇郡白馬村北城9346
料金:大人600円/小人300円
営業時間:9:00~18:00(夏期)、10:00~17:00(冬期)
定休日:12月中旬~1月中旬、4月上旬
公式ページ:http://hakuba-happo-onsen.jp/obinatanoyu/

個性的な温泉がたくさんある白馬。なかでも白馬八方温泉の泉質は特筆すべきものだと思います。白馬に対する温泉のイメージはまだまだ薄いですが、温泉だけでも十分に楽しめてしまう場所です。登山の帰りに、スキーの帰りに、日本屈指の強アルカリ性温泉を楽しんでみてはいかがでしょう。

天空の名湯「白馬鑓温泉」の詳細レポはこちら。

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【連載】教えたいけど知られたくない!信州のスキマ温泉めぐり

長野県の温泉地数は224ヶ所、245ヶ所の北海道に次いで日本第2位!ちなみに温泉利用の公衆浴場数は、654ヶ所と日本一を誇っています。

信州の温泉地といえば野沢温泉や渋温泉、別所温泉や白骨温泉などが有名ですね。

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この記事を書いた人

力路郎

北信濃出身・大阪在住の大学生です。趣味は温泉めぐり。暇さえあれば全国の極上湯を求めて一人旅しています。現在300湯に入湯。山奥の湯治宿や鄙びた共同浴場に憧れます。