上諏訪温泉 大和温泉|これぞ街中の秘湯!諏訪の路地裏共同浴場

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信州にはたくさんの温泉があって、様々な入浴施設がありますよね。その中でも、僕が一番好きなのは何といっても共同浴場

地元の人が日常的に利用している、生活に欠かせない存在の共同浴場です。その共同浴場の数が信州で一番多いとされるのが諏訪(すわ)です。

上諏訪温泉街と諏訪湖を望む

皆さんは諏訪と聞いて何を思い浮かべますか?

諏訪湖、諏訪大社、御柱、花火・・・

などなど、多くのワードが挙がってくると思います。でも実は、諏訪は日本屈指の温泉大国!至るところに源泉があり、共同浴場の数はなんと大分県の別府に次いで全国2位だそう。

(これが全く知られていない…!)

ここでは、そんな諏訪にあるマニアックな共同浴場「大和温泉」をご紹介。街中にありながら秘湯のムードが漂う、ちょっと変わった雰囲気が魅力の素晴らしい温泉です。

僕が選んだ信州のオススメ温泉はこちら!

地元の人以外でも入浴できる大和温泉は貴重な存在

JR上諏訪駅

諏訪湖周辺には岡谷市、下諏訪町、諏訪市と、3つの市と町があります。これらの街にはそれぞれ個性のある温泉が存在しますが、今回紹介する「大和温泉」は諏訪市。中心の上諏訪駅から徒歩20分ほどの所にあります。

駅のホームにまで足湯があるくらい、温泉が身近に感じられる上諏訪。諏訪湖畔には大型ホテルや旅館が建ち並び、温泉地らしさ溢れる賑やかな雰囲気です。

特に“千人風呂”で知られる片倉館は有名かもしれません。

しかし、今回紹介したいのは地元密着系の共同浴場。上諏訪には80を超える共同浴場があると言われますが、ほとんどが地元の人専用で、観光客などの外来者は入浴が出来ません。そんな中、誰でも入浴を受け入れてくれる大和温泉は貴重な存在なのです。

上諏訪駅から地図を頼りに大和温泉までやって来たものの、周りは完全に普通の住宅街です。しかも入り口がかなり狭い。まるで秘密基地の入り口のような雰囲気です。最初はうっかり通り過ぎてしまうかもしれません。

入り口の狭い通路を抜けた先、中庭のような場所にお風呂場への扉があります。人んちにお邪魔している気分になります。

なぜかプラモデルが展示されている脱衣所。このワクワク感がたまりません。

扉を開けて、いざ入湯!

住宅街の路地裏に隠された硫黄泉の名湯を楽しむ

美しいエメラルドグリーンのお湯!

まるでここだけが別世界のような雰囲気です。住宅街の中の“隠し湯”のようです。エメラルドグリーンに色付いたお湯が、珍しいステンレス製の湯船に注がれる。見ているだけで幸せな気持ちになります。

泉質は単純硫黄泉でトロリとしたなめらかなお湯です。しっかりとした硫黄臭も感じられて、狭いながらもゴージャス気分が味わえます。

浴室は一面タイルで覆われています。風情ある緑色の丸タイルがステキ。

湯船の横にある蛇口で、源泉と水を自由に調節できるようになっています。お湯はドバドバと投入することも可能で、アツアツの新鮮さが堪りません!

男女の仕切りにはたくさんの魚の模型が泳いでいて、なんだか不思議な世界観を出しています。

おや?これはシーラカンスでは!?

常連さんたちも次々と入りに来ていて、地元で愛される人気の温泉なのだと分かります。

上諏訪温泉 大和温泉(やまとおんせん)
泉質:単純硫黄泉
泉温:69℃
加水: なし
加温:なし
還流:掛け流し
住所:諏訪市小和田17-5
電話:0266-52-3659
料金:大人300円/小人130円
営業時間:7:00~22:00
定休日:なし

諏訪は温泉大国!街中には至るところに共同浴場

共同浴場「平湯」(地区住民専用)

諏訪の街中にはあちこちに共同浴場があります。大和温泉のすぐそばにあるこのレトロな建物もその一つ。実はこの建物のすぐ隣も、またその隣も共同浴場だったり。こんなにも温泉が身近にある街、うらやましい限り!

『湯小路』という名の信号もありました。こういう所からも、諏訪は“湯の街”だということが実感できます。諏訪には温泉のイメージが無かった、そういう方も多いかもしれません。ぜひ温泉にも注目してディープな諏訪を楽しんでみては。

上諏訪の観光といえば、こちらもオススメ!

上諏訪のお隣、下諏訪で共同浴場めぐりをしませんか?

【連載】教えたいけど知られたくない!信州のスキマ温泉めぐり

長野県の温泉地数は224ヶ所、245ヶ所の北海道に次いで日本第2位!ちなみに温泉利用の公衆浴場数は、654ヶ所と日本一を誇っています。

信州の温泉地といえば野沢温泉や渋温泉、別所温泉や白骨温泉などが有名ですね。

この特集ではスキマメンバーの力路郎さんが、少し変わった温泉地をさまざまな視点からご紹介します。

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この記事を書いた人

力路郎

北信濃出身・大阪在住の大学生です。趣味は温泉めぐり。暇さえあれば全国の極上湯を求めて一人旅しています。現在300湯に入湯。山奥の湯治宿や鄙びた共同浴場に憧れます。