長野県のおすすめ「源泉かけ流し温泉」まとめ

ここでは、僕がこれまで実際に訪れた長野県の温泉の中から、特にオススメな源泉掛け流しの極上湯をエリア別に合計10湯ご紹介します。マニア目線なのはご了承ください。

秘湯だけご紹介した記事もあるのでこちらもどうぞ!

長野県の北部、豪雪地帯である北信地方は、県内屈指の温泉密集地域です。野沢温泉・湯田中渋温泉郷といった2つの大温泉地を抱え、温泉街には多くの共同浴場が点在します。秋山郷や志賀高原などの山奥には秘湯が数多くあり、北信濃らしい静かな風情を味わえます。

長野市やその周辺地域では、個性豊かなさまざまな泉質のお湯が楽しめます。戸倉上山田温泉は県内では珍しい歓楽街であり、地元に密着した温泉銭湯も豊富です。また、高山村の松川渓谷にある温泉郷や、濃厚な松代温泉なども有名です。

野沢温泉「共同浴場」|野沢温泉村(北信エリア)

信州を代表する有名温泉地である野沢温泉。歴史ある湯治場の古湯で、北信濃らしい素朴な風情の温泉街です。村内には13ヶ所の外湯(共同浴場)があり、江戸時代から続く“湯仲間”という制度によって、地元の人たちに大切に守られてきました。観光客にも開放されており自由に入浴ができます。

こちらは「大湯」。温泉街の中心部にあり、野沢温泉を代表する人気の外湯です。一際目立つ重厚な湯屋建築。地元の方から観光客までいつでも賑わいます。

薄く緑に色付いた単純硫黄泉。立ち上る湯けむりが良き温泉情緒を出しています。野沢温泉の外湯はどこもけっこう熱いですが、しばらく我慢して浸かってみると、その熱さがだんだんと気持ちよく感じてきます。

こちらは「滝の湯」。温泉街から少し離れた高いところにあり、源泉も他の外湯のものとは異なります。年季の入ったタイル張りの湯船に、鮮やかなエメラルドグリーンのお湯が満ちています。

こちらは「十王堂の湯」。木造の湯小屋が多い野沢温泉にあって、ここはコンクリート造りの素朴な建物。これはこれで地元に密着したような良き風情です。

以上、野沢温泉のオススメな共同浴場を3つご紹介しました。共同浴場は地元の方にとって生活に欠かせないものであり、大切な村の財産です。“もらい湯”の精神で外湯めぐりを楽しみましょう。

野沢温泉「共同浴場」の詳細レポはこちら

【野沢温泉 共同浴場(きょうどうよくじょう)】

泉質:単純硫黄泉、含石膏-食塩・硫黄泉、含芒硝-石膏・硫黄泉
泉温:40.2℃~86.9℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:野沢温泉村豊郷
料金:寸志
営業時間:5:00~23:00(4月~11月)、6:00~23:00(12月~3月)
定休日:無休
公式ページ:http://www.nozawakanko.jp/spa/sotoyu.php

渋温泉「かめや旅館」|山ノ内町(北信エリア)

信州の中でも特に歴史のある渋温泉。石畳の道沿いには木造の老舗旅館が建ち並び、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。日帰りで渋温泉を楽しむなら、旅館の立ち寄り湯がオススメ。明治開業の老舗温泉宿「かめや旅館」なら、館内で5つのお風呂を湯めぐりできます。

こちらは自家源泉を使った「大浴場」。タイル張りの湯船が良い味を出しています。ほのかに硫黄臭のする透明でまろやかなお湯。

こちらは貸切で楽しめる「庭園露天風呂」。源泉は上流の地獄谷から引いたもので、鉄の香りがする渋温泉らしいお湯です。

こちらは「お座敷露天風呂」。ここも貸切で入ることができます。時間を忘れてゆっくり楽しめる貸切温泉はぜいたく。他にも「亀甲風呂」や「家族風呂」といった、貸切で楽しめる面白いお風呂がたくさんあります。

夜の渋温泉は昼間とはまた違った良い雰囲気。温泉街には9つの外湯があり、宿泊者ならどれでも自由に入ることができます。

【渋温泉 かめや旅館】

泉質:単純温泉、Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉
泉温:49℃、55℃、82℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:下高井郡山ノ内町平穏2065
電話:0269-33-3585
料金:500円
営業時間:要問い合わせ
定休日:不定休
公式ページ:https://www.shibu-kameya.com/

渋温泉「かめや旅館」の詳細レポはこちら

裾花峡温泉「うるおい館」|長野市(長野エリア)

長野市街地の中心部、県庁のすぐ近くにあるうるおい館。街中という立地からは想像できない、本格的な天然温泉を源泉掛け流しで楽しめます。早朝から夜遅くまで気軽に立ち寄れます。

お湯は塩分を含んだしょっぱいもの。巨大な露天風呂に浸かって絶景を眺めていると、ここが長野市の街中であることをしばし忘れさせてくれます。一日温泉に入って寛げる、まさに街中のオアシスのような場所です。

【裾花峡温泉 うるおい館】

泉質:Na-塩化物泉
泉温:46.6℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:長野市妻科98
電話:026-237-4126
料金:大人670円(平日)、720円(土日祝)/学生割引510円/中学生510円/小学生200円/幼児100円
営業時間:10:00~23:00、6:00~9:00(朝風呂)
定休日:なし
公式ページ:http://www.uruoikan.com/

上山田温泉「湯の華銭湯 瑞祥」|千曲市(長野エリア)

日帰り入浴施設である湯の華銭湯 瑞祥では、気軽に上山田温泉の名湯を楽しむことができます。温泉の他にもお食事処や休憩室もあって、一日中いられる充実さが一番の魅力。

お湯は上山田ならではの本格的な硫黄泉です。湯の花舞う青白く色付いたお湯。硫黄臭の香るなめらかな極上湯が贅沢に掛け流し。内湯の岩風呂も露天風呂も豪勢な造りで、日帰りでも高級旅館に泊まったような気分が味わえます。

上山田温泉「湯の華銭湯 瑞祥」の詳細レポはこちら

【上山田温泉 湯の華銭湯 瑞祥 上山田本館(ゆのはなせんとう ずいしょう かみやまだほんかん)】

泉質:単純硫黄泉
泉温:45.5℃、44.8℃
加水:なし
加温:あり
還流:掛け流し(一部循環併用)

住所:千曲市上山田温泉2-18-8
電話:026-275-4321
料金:大人680円/小人350円/幼児100円/3歳以下無料
営業時間:9:00~25:00(平日)、6:00~25:00(土日祝日)
定休日:第3火曜日
公式ページ:https://zuisho.com/

別所温泉「共同浴場」|上田市(上田エリア)

首都圏からのアクセスも便利な東信地方には、歴史のある古湯が数多く点在しています。上田市の別所温泉や鹿教湯温泉をはじめ、青木村の田沢温泉や沓掛温泉など、信州らしいのどかで落ち着いた風情の温泉地があります。

浅間山や八ヶ岳山麓の地域では、眺望が良く明るい雰囲気の温泉が多いです。高原の高級感あふれるお宿もいくつかあり、非日常感を存分に味わえる温泉でしょう。

上田市郊外の山裾にある別所温泉は、信州最古の温泉ともいわれる古湯です。北向観音や安楽寺をはじめとする古い神社仏閣が数多くあり、周辺の塩田平とともに「信州の鎌倉」と称されています。温泉街には3つの共同浴場があり、いずれも150円と格安で、気軽に源泉掛け流しの名湯を楽しめます。

こちらは「大湯」。旅館街から少し外れたところにあるものの、他の外湯と比べて中は広めであり、格式高い大湯らしく風情のある立派な造り。

大湯には内湯の他にも露天風呂まであります。薄く緑に色付いた硫黄泉が贅沢に掛け流し。シンプルな浴室ではありますが、これぞお湯そのものを楽しめる良い環境でしょう。

もう一つオススメしたいのが「大師湯」。人通りの多い温泉街の中心にあって、一際鄙びたオーラを放っています。こぢんまりとした素朴な風情がたまりません。

年季の入ったタイル張りの湯船に、勢いよくドバドバと新鮮なお湯が注がれています。飲んでみると硫黄の香りがするマイルドな味。別所温泉の外湯で一番お湯が良いのはここでしょう。

別所温泉「共同浴場」の詳細レポはこちら

【別所温泉 共同浴場(きょうどうよくじょう)】

泉質:単純硫黄泉
泉温:50.7℃(大湯)、44.9℃(大師湯)
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:上田市別所温泉
電話:0268-38-0245(大湯)、0268-38-0244(大師湯)
料金:150円
営業時間:6:00~22:00
定休日:第1・3水曜日(大湯)、第1・3木曜日(大師湯)
公式ページ:http://www.bessho-spa.jp/sight/spa.html

田沢温泉「有乳湯」|青木村(上田エリア)

上田市西部の小さな村「青木村」には、山あいに2つの素朴な温泉があります。その一つである田沢温泉は、島崎藤村の『千曲川のスケッチ』にも紹介された歴史ある名湯。静かな温泉街の中心には、地元の人で賑わう共同浴場の有乳湯があります。

子宝を授かり、乳の出が良くなるお湯として知られることから、有乳湯(うちゆ)と呼ばれるのだそう。およそ40℃程のぬる湯が加温されることなくそのまま注がれています。湯量も豊富で縁から豪快にドバドバと掛け流し。ちょっと浸かっただけで全身が泡まみれになる、そのくらい新鮮なお湯です。

低温の別源泉を使った掛け湯は、うっすらと緑色に色付いています。ほんのりと香る硫黄臭、肌がツルツルになるアルカリ性泉、夏場でも長湯ができてしまう適温のぬる湯。ここのお湯は信州でもトップクラスの泉質だと思います。とにかく素晴らしいの一言。

田沢温泉は鄙びた温泉街の風情もたまりません。石畳の道の両側には年季の入った老舗旅館が建ち並び、静かな湯治場の趣を色濃く残しています。ますや旅館の木造三階建ての高楼が一際目を引きます。

同じ青木村にある沓掛温泉もオススメ。共同浴場の小倉乃湯では、身体と同化するような心地よい極上ぬる湯を味わえます。日常から離れて、時間を忘れて、ひとり静かに湯治を楽しむ・・・青木村の温泉はそんな旅にピッタリではないでしょうか。

田沢温泉「有乳湯」の詳細レポはこちら

【田沢温泉 有乳湯(うちゆ)】

泉質:単純硫黄泉
泉温:40.2℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:小県郡青木村田沢2698
電話:0268-49-0052
料金:大人200円/小人100円
営業時間:6:00~21:30
定休日:なし
公式ページ:http://www.vill.aoki.nagano.jp/assoc/hotsprig/hotspring2.html

白馬八方温泉「おびなたの湯」|白馬村(北アルプスエリア)

世界的にも有名な山岳リゾートである白馬。個性的な温泉が多いこの地の中でも、特に変わった温泉が白馬八方温泉です。pH11以上という日本屈指のアルカリ度を持つ温泉であり、「美肌の湯」としても知られています。おびなたの湯は、その珍湯を野趣あふれる露天風呂で楽しめる施設です。

きれいに透き通った強アルカリ性温泉が注がれています。浸かれば分かるその凄さ。肌のツルツル感はダテではなく、もはや角質が溶けていくかのような感覚です。露天風呂の醍醐味といえる開放感も素晴らしく、北アルプスの山々を眺めることができます。

巨岩の上から流し込まれる源泉。このワイルドさがたまりません!

おびなたの湯の源泉には天然水素が溶存しているらしく、飲泉などで健康に良い効果をもたらすそうです。売店には温泉ミストや温泉ウェットティッシュなども売られていました。

口コミで徐々に評判が広がりつつあるおびなたの湯。特殊な強アルカリ性のお湯はもちろん、大自然に囲まれた野趣満点の露天風呂も大きな魅力でしょう。

白馬八方温泉「おびなたの湯」の詳細レポはこちら

【白馬八方温泉 おびなたの湯】

泉質:アルカリ性単純温泉
泉温:52.4℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:北安曇郡白馬村北城9346
電話:0261-72-3745
料金:大人600円/小人300円
営業時間:9:00~18:00(夏期)、10:00~17:00(冬期)
定休日:12月中旬~1月中旬、4月上旬
公式ページ:http://hakuba-happo-onsen.jp/obinatanoyu/

浅間温泉「仙気の湯」|松本市(松本エリア)

松本市郊外にある浅間温泉。「束間(つかま)の湯」と呼ばれる信州屈指の古湯であり、地元の人からも長年愛されてきた温泉です。温泉街には多くの老舗旅館が建ち並び、地域に密着した飾らない雰囲気があるのもここの魅力です。

浅間温泉には共同浴場が十数ヶ所あります。しかし、そのうち一般の人が立ち寄ることができるのは仙気の湯のみ。湯船が一つだけのシンプルな浴場ですが、アルカリ性単純温泉をぜいたくに源泉掛け流しで使用。お風呂場では地元の常連さんたちと話が弾みます。

《温泉データ》

【浅間温泉 仙気の湯(せんきのゆ)】

泉質:アルカリ性単純温泉
泉温:48.6℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:松本市浅間温泉3-4-22
電話:0263-46-5553
料金:大人400円/小人200円
営業時間:6:30~20:00
定休日:不定休
公式ページ:http://www.asamaonsen.com/sotoyu/

まとめ

以上、信州人温泉マニアの僕が勝手に選んだ、長野県のオススメ温泉をいくつか紹介してみました。正直、どれを選ぼうか本当に悩みました。信州は極上湯だらけです。

これらの温泉に共通すること。それは“源泉掛け流し”です。地中から湧き出たお湯が、人の手によって加工されることなく、そのままの状態で注がれ捨てられる。これは当たり前のことのように見えて、実はとてもぜいたくな使い方なのです。温泉はお湯の新鮮さが命だと、僕は思っています。

もしこれを読んで、信州の温泉に行ってみたい!そう思っていただけたら嬉しい限りです。




この記事を書いた人

信州さーもん

スキマな観光ライター。長野県内外、国外を旅します。長野県観光WEBメディア「Skima信州(http://skima-shinshu.com )」代表。道祖神宿場街道滝ダムため池棚田神社仏閣好きな平成生まれの魚。浅い知識を浅いままに増やしています。企画・アイディアを出すのが得意。たぶん。